鏡リュウジ公式サイト BETWEEN THE WORLDS

上なるモノは下なるモノのごとく、下なるモノは上なるモノのごとく。



「オカルト」とは
そもそも「隠されたもの」という意味のラテン語。本コーナーでは、鏡リュウジが気になる「オカルト」的なことをお題に選んで掘り下げていきます。

オカ研 File No.11 アイルランド&イギリスツアー報告1
2012/7/10


●アイルランドからスタート!


あっという間に7月! アイルランドとイギリスのツアー旅行から一ヶ月とは信じられないね。今年で4回目のT-トラベルさん主催のツアー。

去年まではイギリスだけだったけど今年はアイルランドにも行ってきました。シュガー君も参加してくれたので今回は、旅の思い出をゆるーーく振り返ってみることにしよう。

ツアーのスタートは、アイルランドのダブリンから。僕は10年位前に一度だけ、ほんの少し滞在しただけだから、今回はほぼ初めて。

なんといっても人が皆やさしいよね〜。あとは意外といったら失礼かもしれないんだけど、食事が美味しかった! しかもなかなかお安い。食いしん坊の僕としては有難かったな。

じつはツアーの皆さんが参加する2日間前にダブリンに来ていて少し観光させてもらいました。ほとんど初めてというのもあって皆さんをご案内する下見もしておきたかったし。

その甲斐あってツアーには組み込まれていなかったけど、あのノーベル賞詩人W.B.イエイツが使っていたとされる魔術道具の展示を「ナショナル・ギャラリー」で見ることができました。

コースには本来、組み込まれていなかったけど、急きょ、皆さんもお連れしたんだよね。イエイツは、実は魔術結社『黄金の夜明け』の高位メンバーだったし、奥さんも自動書記をやっていったのですよね。



あと、こんなモノも見つけてしまった。皆は行ってないけどアイルランドの考古学博物館の床。




お〜 12星座が! 何か関連があるのですか?


うーん、よくわからない。今、博物館のサイトを見たんだけど…。モザイクタイルで綺麗だったので思わず撮影を頼んでしまった。12星座モノをみると反応せずにはいられない習性(笑)


そういうのは嬉しいですよね。僕も魚のマークとか見ると、つい「魚座?」とか、たまにひらがなで「〜座」って書いてあると劇団なのに、おお?とか反応してしまいます。

僕は一般的な感想としてはやっぱり皆さん、親切というか話好きなのかなと。あまり英語が得意じゃない僕との会話にもみんなちゃんと付き合ってくれましたし。少なくとも面倒臭そうな顔は一度もされなかった(笑)

町もすごく綺麗ですよね。海が近いから川があって立派な橋もかかっていて。橋の名前がまた素敵で「ジェイムス・ジョイス橋」「サミュエル・ベケット橋」ですからね。地元の人が世界に名だたる文豪たちを誇りに思っているんだなあって伝わってきます。そういう作家へのリスペクトも、さきのお話好きな国民性とも関連しているのかなって。




高層ビルがないから圧迫感がないのも良かった。曇が多くてもヌケがあるから良いんだよね。あとは何といっても皆が感動していたのはギネスの生!


ギネスは苦いイメージだったけど本場は苦くなかったんですよね〜。だいぶ飲みやすい。美味しかったなあ。


あとはアイルランドでオカ研にふさわしいものといえば「レプラホーン」だよね! 妖精の靴屋さんです。妖精はいつもダンスをしているので靴が磨り減りやすい、だからレプラホーンは大繁盛という設定で大酒飲みの小人。日本でいうところの座敷わらしみたいな存在っていえばピンとくるかな。




そういえば、ツアーバスにもマスコットみたいな人形が飾ってありましたね。だからすごいポピュラーなのがわかります。でもあれ、いわゆるゆるキャラ路線なんですかね?(笑)


うん、昔からいると言われている妖精だけど近年ポピュラーになって国立のレプラホーンミュージアムまで出来たのは、近代のケルト復興に端を発するのもあるけど、現代では観光のためだと思う。キャラで街おこし、みたいな感覚。

キリスト教よりも古い、ケルトといっても他のブルターニュ地方とかも入ってしまうから、アイルランド独自の伝承や民話発祥のナショナルアイデンティティのようなものでもあるはず。

いいイメージだけじゃなくて、人間を踊りに巻き込んだり、祟りみたいなのがあったりとか、ちょっと妖怪的なモノでもある。今はお守りというか、「幸運を招く」とされているけど、本来的には、悪運を除けるという意味もあったと思うな。

この妖精伝説を近代に紹介したのが、ノーベル賞作家のかのイエイツ。アイルランドの柳田国男みたいな仕事をしています。時代は19世紀〜20世紀頃のケルト復興に大きく貢献しました。


なるほど、そうなんですね。このレプラホーンは色々なところにありましたよね。聖パトリック大聖堂のおみやげショップにも、異教のはずの「妖精」でありながらちゃっかり売られていましたよね。このある意味そういう土着信仰とキリスト教が混ざりあうゆるーい感じがアイルランドっぽいのかなあ。


もう、ナショナルアイデンティティとして使おうって決めたんだろうね。


あとは初期キリスト教の遺跡であるモナスターボイスも面白かったなあ。攻めにきたバイキングがなぜかそのまま修道士になった話しとか。僕が知っていたキリスト教のイメージとはまるで違う… お墓も広々としていて。



先史時代の遺跡のニューグレンジは、渦巻きの紋様がケルトのものとはまた違っていたのが印象的だったな。鉄がないから石でこすっていたはずで、大変な作業なのにたくさん描いてるのはなぜ?という感じで。



あとは波形と菱形が描かれてましたよね。波形は「ボイン川」で菱形は「所有」だとガイドさんが説明していましたが、渦巻きも波形も自然を表しているところになぜいきなり「所有」なのかとずっとあの場で考えていたんだけど、寒くて寒くて温まりたくてラーメンでも食べたいに、いつの間にか考えが変わって終わってしまった(笑)


僕はずっと冬至の時に光が入ってくるのは本当は偶然じゃないのか?なんて思ったりしていた(笑) 

あとは金星とも関連があるなんていう説を提唱している人もいて、8年毎に冬至の前に明けの明星として出た光が、明かり窓から差し込んでくるらしいです。これは偶然ではなく、きちんと設計されていた、という説を一部の研究家が唱えています。

(つづく。次回更新は7月17日予定です)


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シュガー プロフィール

Sugar(シュガー)
1983年生まれ。サラリーマンを経て、占い師。現在、個人鑑定・講座・執筆活動中。
鏡リュウジとの最初の出会いは、「ユリイカ」に掲載されていたシュタイナー研究で著名な美学者・高橋巌氏へのインタビュー。この時に覚えた違和感が、占星術へハマるきっかけに。慶応大哲学科卒。男性占い師ユニットNOTFORSALEメンバー。

●特技はどこでもすぐ寝ること
●ソウルフードは中本の冷やし味噌ラーメン

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