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「オカルト」とは
そもそも「隠されたもの」という意味のラテン語。本コーナーでは、鏡リュウジが気になる「オカルト」的なことをお題に選んで掘り下げていきます。

オカ研File No.14 2012年メインの星の動き=土星の蠍座いり 1
2012/12/17



師走も半ばです! 先生(師)も走るのは12月ですが、占い「師」は10月から走っていたので更新できずにすみませんでしたー。そう、みなさんに雑誌などで「2013年の星占い」を提供するべく、たくさんの記事を書いたりしていたんですよ。で、今回は今年の重要な星の動きでまだ取り上げていなかった蠍座の土星入りをとりあげたいと思います。


はい。こないだの10月6日に天秤座から蠍座に移動しましたね。約3年ぶりの移動です。土星は世の中のルール、決まりごとや枠組みの雰囲気を決めたりする星。鏡さん、何か実感することありましたか?


うーん、なんか具体的なことはないけれど、ちょっと空気が変わったなあというかんじは。何かシリアスに考えたりしがちかな。

社会的なところではiPS細胞に注目が集まったのは非常に蠍座っぽいなって思う。土星は現実というかリアリティをつきつけるものだからね。蠍座は、生命の根幹をなす部分でしょう。細胞のリセットという、生命の神秘の領域にサイエンスが入りつつある。

で、土星が天秤座に入った頃には(2009年10月末)「婚活」という言葉が世間に広まって、結婚が経済活動だというリアリティがつきつけられたと思うんだよね。

それが最近は「妊活」や「高齢出産」「卵子の老化」がキーワードとして多く登場。これまであまり表舞台にたっていなかった生殖活動についてクローズアップされている感じがします。iPS細胞はまさに生命の根幹に関わることだから、まさに蠍座の死とセックス、再生というキーワードを象徴していると思う。

iPS細胞は山中教授が非常に真面目な研究姿勢で取り組まれてノーベル賞も受賞されたから素晴らしきことなんだけど、一歩間違えたマッドサイエンティストが扱ったら本当に恐ろしいことになってしまいます。


そうですね、海外ではやはり儲けの点に目が奪われている企業がいろいろ狙っているなんていう話も聞きますし、扱う側にきわめて高い倫理が問われる。そういう難しさも蠍座土星の突きつけるものなんでしょうね。

そうそう、2009年に土星が天秤座に入った頃からの世の中の流れを振り返ってみると、ちょうどTwitterの普及と重なるんですよ。Twitterの創業自体は2006年なんですけど爆発的に普及したのが2009年から10年で11年の時点で日本で1000万人以上のユーザーになるんです。

いろいろな人が気軽に他者とコミュニケーションして垣根が取り払われていった感じがします。著名人と一般の人が会話をしたりとか。Twitterで見出された人というのもたくさんいるでしょう。キャラクターが花開いていった一方で、そこに囚われてもいったというか。そういうのが天秤座っぽいなって思います。

そのTwitterの限界が最近見えてきて、例えばやっぱりきちんとした「議論」には向かないとか、なりすましがいたりとか。どこかTwitterが飽和してきています。それで今、LINEというクローズなツールが流行ってきていますが、これは蠍座っぽいなって思います。


それたしか、石井ゆかりさんも同じことを言っていたな。先日、立川のカルチャーセンターで一緒に講座をやったときに。


そうなんですか。mixiが足あと機能という縛りをやめてオープン化し、つまり誰でもOKよと天秤座化したところの穴を埋めたのがLINEだなって思います。特段目新しさはないツールなんだけど、タイムリーに登場したことによって人気となっている。まさに天秤座から蠍座への移行です。

で、LINEにも縛りがあって、それは「既読」かどうかが相手にわかるということ。内容を読んだことが相手に伝わっちゃうから、むやみに放置できない。返さなくちゃいけないという心理的なプレッシャーが生じます。

土星というのは「縛り」もありますし、「逃げちゃいけない」ということでもある。果たさなくちゃいけない責任ですよね。それもまた非常に蠍座っぽいです(笑)

『エヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が公開となりましたが、シンジ君は「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ=責任を果たさなくちゃダメだ」と言っていますよね。

LINEの既読もクローズドな仲で一回突っ込んだ関係性ならそこは逃げちゃダメってことなんです。


蠍座は「毒を食らわば皿まで」というからね。相手の深いところまで入り込む、そしてお互いを変容させる、ということになるという。


海王星がおよそ160年ぶりに魚座入りしたのが今年の3月でしたね。10月に土星が蠍座へ。そして来年の6月末には木星が蟹座入りです。そうなると水、水、水でグランドトライン(正三角形)ができます。

それは3.11以降の日本でいろいろ立て直しがあった後であらためて「人と人とがつながること」や「絆」というのは、一体どういう可能性があって、どうあるべきなのかということが、社会的なキーワードになってくると思います。

ただ、その中でも木星と海王星は可能性を広げる天体ですから、やはり手綱を握っていくのは土星なのかなと。いろんな人の願望を結びつけ垂れ流すだけでなく、骨は折れるけれど確かな実りを見出すことができるポイントは土星が提示していく…。


うん、セックスとかお金とか言いにくいテーマにも切り込んでいこうということね。


言われてみると、たしかにセックスについてまじめに悩むor語るというシーンを、最近ますますよく見かけるようになってきている気がしますね。

例えば僕がフォローしているソーシャル界隈だと、AV監督の二村ヒトシさんの本がけっこう話題なんですよ。今までセックスというと、どうしても主流になるのは技法論だったと思うんですね。加藤鷹とか。どうすればうまいことやれるのか、女性誌的な視点でいえばこうすれば男性から愛されるとか。

でも結局そうやってモテてどうする?あるいはモテたらどうなるんだ?と。二村さんの本に反応している人というのは、もうそういうテクニック的な話ではなくて、いかにインチキせずに自分自身を受け容れるかとか、相手に媚びるんじゃなくて肯定するには?とか、心理的に一歩踏み込んだテーマと向き合おうとしているように感じます。

そういえばセックス本というと、天秤座の時は『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』という本が売れましたね。本の帯には「男性目線のセックス本は間違いだらけ!?女が本当に欲しがっている“しかた”教えます♡」というキャッチが踊っていました。公平に正す客観性を得るためのツッコミ。じつに天秤座っぽいですよね。


過去の蠍座土星時代の話しをすこしすると、1920年代、人類学者のマーガレット・ミードが「サモアの春」というフィールドワークをした時に、西洋のプロテスタント的な倫理規範だけが正しいのではなく、南洋では万葉的なおおらかなセックスを楽しんでいるので精神病が少ないということを書いた。これが西洋のセックスレボリューションに大きな影響を与えたと言われている。

あとは1950年代に土星が蠍座に入った時は『プレイボーイ』誌が創刊されたりした。1984年の時は、マドンナが『ライク・ア・ヴァージン』でブレイク。そうそう、50年代の時はマリリン・モンロー全盛期。時代のセックス・シンボルとうまく符号しているような?


そうなると、今は誰だろう?


壇蜜さん?


レディ・ガガじゃなくて壇蜜ですね(笑) ぴったりな気がします。

(つづく)次の更新予定は12月25日です

ー 他コンテンツ紹介 ー

シュガー プロフィール

Sugar(シュガー)
1983年生まれ。サラリーマンを経て、占い師。現在、個人鑑定・講座・執筆活動中。
鏡リュウジとの最初の出会いは、「ユリイカ」に掲載されていたシュタイナー研究で著名な美学者・高橋巌氏へのインタビュー。この時に覚えた違和感が、占星術へハマるきっかけに。慶応大哲学科卒。男性占い師ユニットNOTFORSALEメンバー。

●特技はどこでもすぐ寝ること
●ソウルフードは中本の冷やし味噌ラーメン

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