鏡リュウジ公式サイト BETWEEN THE WORLDS

上なるモノは下なるモノのごとく、下なるモノは上なるモノのごとく。



「オカルト」とは
そもそも「隠されたもの」という意味のラテン語。本コーナーでは、鏡リュウジが気になる「オカルト」的なことをお題に選んで掘り下げていきます。

オカ研File No.14 2012年メインの星の動き=土星の蠍座いり2
2012/12/25


ところで、個人に蠍座土星がもたらす影響やテーマはどんな感じでしょうか?

僕は天秤座土星は人との関係においてきれいに線を引いていくっていうイメージです。関係性がいちばん活きるように、ちょうどいい構成でコマ割りしつつ、収まるところに収めていくことがテーマ。

それが蠍に入ると、今度はそこに色の濃淡をつけていくという感じがします。線や色を描きこむところは濃くなっていきますし、そうでないところは薄く淡い。コミットするところとそうでないところで一線を引いていく。


成熟とか、一見さんお断りという感じかな。


それには自分の内側にある凹凸を把握して、人との関係における力加減を知らなきゃいけない。すべてのコマを濃くすることはできないから。これ逆に言えば、執着心を手放すということがテーマな気がします。


自分の希望や欲望をもう一度見直す時期という感じ。Twitterでも書いたけど、希望と欲望はどう違うかが問われる。欲望は自分だけの願いで希望となると他者も関わってくるイメージだから。あと変容だね、復活。


結局、天秤ではできなかったことっていうのは、自分自身が根本から変わるということですしね。自分をまるごと投げ出してしまうような。天秤ではあくまで自分は安全圏のままでいる感じなんです。Twitterも匿名性が高いツールですし。そうであればあるほど、だんだん欲望の吹き溜まりになっていくところがある。

ただそうした欲望をいったん受け入れたり、執着を出したりとかしてく過程で、他人とシェアできる希望を見出していくことが蠍座のテーマなんでしょうね。しかし希望か、具体的には例えばなにがあるだろう?


ベタな占いでいうと、ローンとかのお金の計画がしっかり立てられるようになるっていうのがある。お金を出すことの対象に支配されがちだけど、そこと向き合っていく関係性をもつのも大切。たとえば主人が俺の方が稼いでいるんだから黙って言うことを聞け、みたいなことになっていたらそこにちゃんと向き合うべき時ですね。


土星は約30年周期ですが、家のローンもそれぐらいですね。

土星はこれまで曖昧にされてきたことの実態をきっちりと突きつけてきます。希望というと曖昧ですが、それは土星が突きつけてくるものをどう受け止めるかということと裏返しなのかも知れませんね。

お金といえば今年の春分図だと金星と木星が天頂にありましたが、あんまり経済がよくなるような感じはしないけど、お金のことが話題になるのかなって鏡さんがおっしゃっていましたが、今年は消費税増税が大きな話題になりましたね。TPPも医療費とかと絡んでいるし。生活保護問題もそうだし。

あとは、やはり何といっても冥王星と天王星がスクエアですかね。今年の6月24日と9月19日に正確に形成されました。断続的に1年に2回ぐらいそうなるのが2015年3月半ばまで続きます。

そしてその前提には2008年頃からスタートしているカーディナルクライマックスがある。2008年のリーマンショックは端的に言ってアメリカの凋落を表していると思います。

前回の冥王星と天王星のスクエアの時は1933年で日本が満州国が認められないことで国際連盟を脱退しているんですよ。そしてこの年はヒットラーが首相になっていたりとか今上天皇がお生まれになった年です。32年から34年にかけてスクエア。今年の尖閣諸島や竹島の緊張がピークになった頃もちょうどスクエアでした。

それから冥王星と天王星の合の時は1960年代半ばでベトナム戦争、中国の文革、キューバ危機があったあの時代。政府等が国民にひた隠しにしていた公害問題が露呈したのもその頃。イタイイタイ病なんて第一次世界大戦の頃からあったのに政府が認めたのが1968年。水俣病は認められずに第二水俣病を引き起こすことになった。

日本初の原発である東海村も60年代半ば建造&稼動開始しています。ちょうど東京が1000万人都市になって、東京オリンピックも開催されたのもあって、この頃に地方にバンバン発電所を作って東京に電力を送り込む一極集中構造を作ってしまっているんですよね。そういう意味では、現在の原発問題は以前の歴史からつながってきている話なんですよね。


あと、さっきシュガー君も言ってたけど、来年、海王星=魚座、木星=蟹座、土星=蠍座のトライアングルという非常に美しい配置になるね。

木星土星が社会の骨格を作り、海王星が時代のムードや雰囲気、夢やヴィジョンを作る。海王星を土星が支える配置になるので、ヴィジョンを現実化する形になる。でも魚座の海王星はちょっとコワイね。無限の優しさと無限の残酷さが同時にあるような感じ。みんなを救うためにみんなを殺しちゃうみたいなそういうことにつながりかねない。


海王星と土星のイメージとして、泥船に乗るみたいなイメージもありますからね。大船に乗ったつもりでいてよ、と甘言に誘われて渡っていると海王星の中に土星が溶け出して、最後は飲み込まれてしまうような。

いまの「脱原発」ムードにもそういう風潮はありますね。素晴らしいヴィジョンだからその流れに向かうと。でも、もしかしたらそれで経済力を更に失ってしまって、本末転倒になってしまうかもしれない。美しき理想への絆でもあるのだけれど、一方で現実から離れてしまいかねない危険性も孕んでいます。


泥船って考え方もできるけど、角度が120度だから治水という考え方もできるよね。


堤防をちゃんと作って歯止めできたらいいですよね。


そう。海王星は境界線を溶解させる。一方で土星は境界線を作り出す。そのギリギリなところに自分をどんなふうに位置付けるか。

無意識の広大な海からは無限のものが取り出せるはずだけれど、土星的な「陸地」を一方でつくっておくことが大事なんだと思う。理想を実現できるという星の配置でもあると思うなあ。

<了>

ー 他コンテンツ紹介 ー

シュガー プロフィール

Sugar(シュガー)
1983年生まれ。サラリーマンを経て、占い師。現在、個人鑑定・講座・執筆活動中。
鏡リュウジとの最初の出会いは、「ユリイカ」に掲載されていたシュタイナー研究で著名な美学者・高橋巌氏へのインタビュー。この時に覚えた違和感が、占星術へハマるきっかけに。慶応大哲学科卒。男性占い師ユニットNOTFORSALEメンバー。

●特技はどこでもすぐ寝ること
●ソウルフードは中本の冷やし味噌ラーメン

鏡リュウジ占星術

鏡リュウジ占星術TOP
鏡リュウジ占星術公式スマートフォンサイト
鏡リュウジiPhoneアプリ
鏡リュウジ占星術携帯サイト


鏡リュウジ夜間飛行