鏡リュウジ公式サイト BETWEEN THE WORLDS

上なるモノは下なるモノのごとく、下なるモノは上なるモノのごとく。



「オカルト」とは
そもそも「隠されたもの」という意味のラテン語。本コーナーでは、鏡リュウジが気になる「オカルト」的なことをお題に選んで掘り下げていきます。

オカ研File No.16 ハーブと占星術と信じる力 2
2013/4/22

◆惑星に対応するハーブ


ここでハーブに話を戻すと、惑星ごとに対応しているものがあって、例えばジンジャーやガーリックは体をあっためるので火星であるとか。これについては、カルペパーの書いた薬草大全みたいな、英語で書かれた本がここにあるんだけど。ここでパッとわかりやすいもの探すと…(本をめくる)、カモマイルなら、太陽に支配されている、という記述がある。


それから効能も四段階ごとくらいに区別されてるんですよね。効力の強さが。


そうそう。ここにはそこまで詳細に書かれてないから分からないんだけど。解説書をみてみると、例えばジンジャーはHot&Dryの3で、あっためたり乾かす力がすごく強いんだけど、カモミールは同じHot&Dryは強さでいうとどっちの作用も、もっともジェントリーで効果が穏やかなんだよね。とまぁ、そういうような感じで治療をしていく。

以上のことは、一見、科学的、因果論的な性質論としてのハーブ学だけれど、もっと民間伝承的な伝統として、ハーブ一つ一つに伝わる伝承もあるね。ローズマリーだったら、マリア様とゆかりが深いとか。対応する神様ね。それから、対応するハーブをいつ摘むかも大切なんだよね。


バイオダイナミック農法みたいですね。というか、当然通じてるのか、そこは。


そうそう、それで言うと、面白い冊子があってさ。ほら、「いつワインを開けたら美味いのかカレンダー」!


おお、大人のドラえもん(笑)


開ける日の日取り一覧なんだけど、2〜3日で変わっちゃう。まさに月の動きでやってるんだよね。根っこを表すのが地のエレメントで、花か果実の日、つまり風か火の日に開けるといいんだって。なんだけど、注意しなきゃいけないのは、バイオダイナミックは普通の占星術で使ってるトロピカル方式の星座じゃなくて、サイデリアル方式を使っているの。なぜかは分からないけど。インド占星術なんかと一緒だね。


あ、バイオダイナミックについても簡単に説明お願いできますか。


シュタイナーが提唱した有機農法なんだけど、太陽や月の満ち欠けだけでなく惑星の位置なども重視して、農作業を行ったり、ほとんどまじないみたいだけど、牛の角に牛糞をつめて畑のはしっこに埋めておくといいとか。でも、フランスなんかの農家では今でも真面目に実践しているところもあるみたい。


◆エッセンシャルオイルの発明

まぁそういう色々な伝統というか系譜もあって、今のアロマセラピーにつながってきているということになるね。知ってるかも知れないけど、ノストラダムスなんかも「化粧品とジャム論」なんて本も残しているしね。


彼は16世紀でしたね。化粧品とジャムだなんて、なんか意識高い系の女性誌に載ってそうな組み合わせの企画ですね。その萌芽がノストラダムスにあるというのは面白い。


でしょ。ちなみにエッセンシャルオイルは、現代の発明だと思っていたけれど
アロマセラピストの岸延江先生に伺ったところ、『エッセンシャルオイルですが、発見は中世のアラブで錬金術の実験途中で発見された(イブン・シーナという人)というのが定説です。当時は一緒に抽出されるハイドロソル(ハーブウォーター)の使用がメインでしたが、エッセンシャルオイルはその後、ヨーロッパ地域で香水産業の中で脈々と進化&発展していったようです。革製品の臭い消しにも重要な役割あり。』だということみたい。あとはその、魔女の人たちはハーブの声をきくとか、そういうこともやっていたみたいだね。


それは、カスタネダ的なシャーマンの世界ですね。


そう、彼らネイティブインディアンのシャーマンは、ドラッグはひとつの人格を持っているとして、ドラッグと話しながら処方することで、適切な効力を得られるとしたからね。

ちなみに、リリーとカルペパーによるハーブと惑星との対応は、占星術家の登石麻恭子さんが、こちら(http://homepage2.nifty.com/toishi-a/aro-ast.html)で一覧表にしてまとめて下さってますので、興味ある方はチェックしてみてください。

あとはもう一つ、ファクターとして使えるのがプラネタリー・アワー(惑星時間)。月曜の日の出から最初の一時間は月が支配しているってやつ。昼間の時間をきっかり12に分けたりするんだけど、これ正確にやろうとすると計算がけっこう面倒臭いんだよね。季節によって変化していっちゃうから。


ああ、僕i-phoneのアプリで、すぐに惑星時間割り出せるやつ入れてますよ。「Hours」って名前で、250円。海外のものなので英語ですが、なかなか便利です。えーと、今の支配惑星は…ヴィーナス、金星ですね。


素敵。じゃあこのローズクォーツ入りの芳香スプレーをこの辺にまいちゃおう。


でもあと5分で水星に変わりますよ。


そしたら水星に対応するラベンダーを…。


ええい、んなことよりとっとと話を進めましょうよ。てことで、ひとつ質問いいですか。

先程の、病気の改善法のところで、病気と同質が補うものを処方するという話でしたけど、例えば、心理占星術なんかでは火と土が反対のエレメントで、風と水が反対とされてますけど、この補償関係はハーブとかを使う際の伝統占星術のそれとは異なりますよね。これは補償関係が変わったと考えてもいいのか、あるいは単純に、両者が断絶しているってだけの話なんでしょうか?


それは後者でしょ。というか、平面的なエレメントの配置に対する解釈とは別に、垂直的な解釈をするなら、土→水→風→火の順に根→葉茎→花→果実という順番があるよねって話。

根菜は月が土のエレメントにある時に撒くといいとかね。花を咲かすときには風のエレメントの時とか。そういうのを、月の星座や月齢、アセンダント、惑星時間、あるいはデカンビチュアを見ながら処方していくと。…それにしても、足の裏にできたイボが痛い。今日、また液体窒素で焼いてもらってきたの。そのままならいたくないんだけど、施術した日はちょっと痛いんだよね。


それこそ、エリザベスさんにイボにきくハーブでも処方してもらってくればよかったのに。


あ、でもかれこれ半年くらいお医者さんに通ってるんだけど、なかなか。ネットなどでみても、これだ!という治療法がまだないんだってね。一方でなんと、まじないがきく場合もあるんだって。


そうなんですか?


うん、ほんとに。イボ取り地蔵とか効くこともあると、皮膚科のお医者さんのホームページにもあって、なんだかわらってしまった。。プラシーボ的な効力なんだろうけど。色々調べてて面白いのは、イボには基本的にというか身体側からすれば大きな害がないから、免疫反応を起こさないし、医学的な治療法がないと。ただウイルスだから、周りに広がっちゃうのを防ぐために治療した方がいい場合があると。


もしかしたら、ハーブの治療とかのほうが効いたりしてね。もちろん、副作用もあるだろうし、近代医療の補助としてなんでしょうけれど。


いまハトムギも飲まされてるんだけど、ネットで見るとまったくききません、なんて書いてあったりもする一方、人によっては劇的に効いていることもある。まぁこっちは漢方だから保険きくんだけど。

でも、イギリスはホメオパシーも保険きくんだよね。大きなホメオパシー病院もロンドンにはあるしね。なぜ認可おりるのかって言うと、ニーズがあるから、国はそれに応えなきゃいけないという理屈なんだってさ。一つには王室が好きだからってのも大きいみたい。

まあ、人間の体はとても複雑で、機械的に「こうすればこうなる」とはいかないのが面白いところ。占星術や魔法といった伝統的な体系も、そんな人間のもつ複雑さを背景に成立しているようなところがあるよね。これからまだ新しい価値が再発見されることもあると面白いなあと考えています。

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シュガー プロフィール

Sugar(シュガー)
1983年生まれ。サラリーマンを経て、占い師。現在、個人鑑定・講座・執筆活動中。
鏡リュウジとの最初の出会いは、「ユリイカ」に掲載されていたシュタイナー研究で著名な美学者・高橋巌氏へのインタビュー。この時に覚えた違和感が、占星術へハマるきっかけに。慶応大哲学科卒。男性占い師ユニットNOTFORSALEメンバー。

●特技はどこでもすぐ寝ること
●ソウルフードは中本の冷やし味噌ラーメン

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