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「オカルト」とは
そもそも「隠されたもの」という意味のラテン語。本コーナーでは、鏡リュウジが気になる「オカルト」的なことをお題に選んで掘り下げていきます。

オカ研File No.17 6月26日、木星が双子座から蟹座へ 1
2013/6/11

◇双子座木星をふりかえる

 
今回は来月の26日に木星が双子座から蟹座にいよいよ移るので、そのあたりを話そうか。まずは木星双子座を振り返ってみると…


僕が印象的なのは若手論客が注目されたことかなあ。鏡さんは昨年、木星双子座について、議論はいっぱい出るけどまとまりにくいと言われたんですよ。実際、若手論客はたしかにいっぱい出てきて、NHKの討論番組が活発になったり、TBSラジオの文化系トーク番組『Life』なんかが若手論客を輩出するゆりかごとして注目されるようになった。

だけど、そうした島宇宙化した議論だとか問題意識をひとつにバシッと統合するカリスマは今のところ出ていないという状況も双子座の木星っぽいですよね。


うーん、ぼくから見るとみんなすごいと思うけどな。でも、それぞれにキャラが立っていて、互いに言及しあってなんとなく部活みたいにやっている、というのはぼくなんかみて素敵だよね。

それから話題のアベノミクスは今年の春分図に出ているともいえる。景気なんかよくなるわけないと思っていたんだけど、金星がMCにトラインだし、セオリー的には景気もよくなるというかんじ。木星が蟹座にいるときは景気がよくなるという占星術家もいるから景気がいいのは続くかも。予言はできないけれどね。


◇今年の春分図から読み取れること


ちょっと改めて今年の春分図見てみましょうか。うーーん、6ハウスの火星と天王星の合はぶっちゃけていうとコワイですよねーーー!!


教科書どおりにいうとまさにそう。火星と天王星はともに爆発力のある星だし、6ハウスは雇用問題と同時に伝統的には「軍隊」も象徴する位置だから。もちろん、そのまま顕在化するかどうかはわからないけれど。


去年は金星と木星が牡牛座で上の方にいたから、ちょっと悠長な感じもしていて経済よくなるかもね、ぐらいのイメージでしたが、今年はそういう悠長な感じではないですね。


繰り返しになるけれど6ハウスは雇用、軍隊、病気で、戦いや革命がキーワード。天王星も火星も戦いや革命の星だからね。


イメージでいうと国家や社会において外科手術みたいな感じかな。


あと、鳥インフルエンザもコワイね。


今まで明らかでなかったもの、不明瞭なまま放置されてきたものが鋭いメスで割いて出てきたり、切除される。ショック療法だけど、救急処置的に改善へつながるとも読めますね。火星の位置は悪くないので。


でも月とドンピシャでスクエアなんだよね。月が火星を刺激してピリピリしている感じ。


月は水星、土星と水のグランドトラインですから、既成のガイドラインの中で言論的にも馴れ合いになっていたところへ、寝耳に水の緊急オペ!という感じでもあるのかなと。確かに落ち着いた心理状態じゃないけれど、グダグダになったところへ鞭が入るという意味では、肯定的に捉えられますね。


9ハウスは外国だから…海外との問題も白熱していくムード。


◇ローカリティ―がキーワード


蟹座・月・9ハウスだから、外に向けて国民世論というかナショナリズムが盛り上がる気配でしょうね。あるいは、そこで精神的な柱が立つ。

あと、蟹座木星は議会制民主主義への懐疑というのがひとつのキーワードになる気がします。去年の総選挙は自民党圧勝でも投票率が憲政史上最低というのは、もうたくさんの人が現行の政治システムを信用していない証拠じゃないかなー、と。

上からの強制や扇動によって変わっていくんじゃなくて、ひとつひとつの規模は小さくても市民同士の助け合いとかグループ活動を通じて何か変えようとする力が木星という力にあてられるのではないかと思います。


ローカリティだよね。自分のテリトリーというかそういう身近感。引き続き総論よりも各論というのも蟹座っぽい気がするな。

ホームとかファミリーバリューもキーワードになる。アメリカは7月4日生まれだから蟹座の国なんだけど、アメリカ映画はいつもファミリーバリューを強調しているし。あとは、自分のルーツにつながる思い出やノスタルジーという記憶も蟹座をイメージするねえ。


双子座は三番目で三角形、図形は上にいくイメージですが、四番目の蟹座になると四角形で、安定のシンボルだし、点が4つあれば立体も作れる。そのためには、上にいく向きを変えて下に向かっていく。つまり過去に向かい、記憶と結びつく必要があります。

最近、改憲をめぐる議論も活発になっていますけど、自民党がまとめた憲法改正草案には「自衛権」や「国防軍」という言葉が明記されているのと同時に、「家族の尊重、家族は互いに助け合うこと」という規定もあるんですよ。これなんかまさに蟹座のテーマですね。

つまり、双子座木星期には一部の論客の議論でしか過ぎなかったものが、蟹座木星期へ進むに従って、過去や記憶と結びつく度合いに応じて議論が共有されていく。それが、ただ復古的な家族主義に戻ろうというという話で終わるんじゃなくて、「新しい公共」にもとづく多様な共同体志向へと展開されていけば面白いなあと。


◇ネット選挙は蟹座イメージ?

そういう意味では、個人的にはネット選挙も蟹座っぽいと思っています。


え、そう? 僕は双子座っぽいと思ったんだけど。


はい。双子座って「できる人」をモデルにしてるじゃないですか。個人主義的で、情報交換はしても共にどうこうしようとか、情報をシェアして一つの空気を作るという動きにはならない。

その点、蟹座は「普通の人」がモデルなんですよね。皆でぺちゃくちゃしゃべったり、皆が参加しやすく、ってところで、まだリアル投票よりもネット選挙の方がそれに近いのではと。

そこから、格差社会の平準化というのも蟹座木星のテーマになってくると考えています。少数のデキる人に任せるだけじゃ何も変わらないとぼやくんじゃなくて、"うちら"で平準化させようという、民意を反映させるための働きかけに関心が集まってきそうだし、そこには勝ち組と負け組みの二極化を是正していこうという効果も出てくるんじゃないかと。あるいは、「ネット選挙」という言葉の矛盾に焦点が当たっていきそうというか。


で、皆で仲良くしたいんだけど、そのエリアが無限ではない蟹座。家族とか共同体とか、共通の価値観や同質性をベースにしているというかんじなのかなあ。


(つづく)

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シュガー プロフィール

Sugar(シュガー)
1983年生まれ。サラリーマンを経て、占い師。現在、個人鑑定・講座・執筆活動中。
鏡リュウジとの最初の出会いは、「ユリイカ」に掲載されていたシュタイナー研究で著名な美学者・高橋巌氏へのインタビュー。この時に覚えた違和感が、占星術へハマるきっかけに。慶応大哲学科卒。男性占い師ユニットNOTFORSALEメンバー。

●特技はどこでもすぐ寝ること
●ソウルフードは中本の冷やし味噌ラーメン

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