鏡リュウジ公式サイト BETWEEN THE WORLDS

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「オカルト」とは
そもそも「隠されたもの」という意味のラテン語。本コーナーでは、鏡リュウジが気になる「オカルト」的なことをお題に選んで掘り下げていきます。

オカ研File No.25 10月8日夜、皆既月食を観測しよう
2014/10/1


今度、八ヶ岳で皆既月食を観測するツアーをされるんですね。八ヶ岳まで行くと夜空もきれいに見えるでしょうね〜。だいぶ前ですが八ヶ岳は何度か登ったので懐かしいです。


はい、星の名所としては日本で3本の指に入るという、標高1500メートルの八ヶ岳高原。宿泊は西武の別荘なんですけど。


あ、そうだったんですか! 今回の月食は観測条件も特にいいですしね。国立天文台のHPによれば、夕方の6時14,5分くらいからかけ始めるみたいですよ。


そうそう、夜空が暗くなり始める頃だからね、その時間帯から見てるとわかりやすいかもしれない。ちょうど上がってきた満月が月食になっていくのが見えますね。


月が全部隠れるいわゆる皆既食が始まるのが19時25分から20時25分のだいたい1時間ぐらい。方角は東から南東にかけてだそうです。日本だと縄文人の頃には既に月の満ち欠けをカエルやヘビに見立てたり、人の死と再生を連想していたようですけど、考えてみるとそれをごく短時間で見られる月食ってとても神秘的ですよね。縄文人も間違いなく月食も見ていたでしょうし。


そうだね、なんといっても月食は満月の特別バージョンだからね。もちろん月食そのものは珍しくないけれど、日本全国で見られるという今回は日本人にとって特別。


天文学的には太陽と地球と月が一直線に並んで月が地球の影に入り、さらに地球の影が月へ投影されて見られるという現象ですね。でも真っ暗になってしまうのではなく、赤銅色になるんですよね。大気中のチリが多いか少ないかで色の濃さも変わりますが、いずれにせよ最初は丸くて明るい満月が、暗くそして赤くなる。なんとも言えない、不思議な光景です。


そう、だから逆に完全に月食になってから見てもその差がはっきりよくわからない可能性がある。欠け始めの時から見て色の変化がわかるのが面白いところだと思う。実際、ぼくもこれまで何度か月食を見ているけれど、下手すると初めての人なら見過ごしちゃうかもしれない。


確かにそれは大切ですね。それと月食を見ていて思うのは、地球の大きさを実感できるということ。それも醍醐味だと思います。通り過ぎていくのでその変化がわかりますから。それにしても、縄文人は月食の際に月に映る影に何を連想したんでしょうね。


■月食を占星術的にみると?



日食、月食、共に英語ではエクリプスといいます。伝統的には良くないこととされています。光が「欠ける」という現象だから。

伝統的占星術のなかでは日食や月食の解釈には長い伝統があって、エクリプスの解釈の仕方にはいろいろなルールがあります。プトレマイオスなどを参照するとまずは、日食や月食が起こる星座、ないし、その星座と同じエレメントに対応する国に影響があると言われています。

次に、欠け始めから欠け終わるまでの時間、それが日食の場合だと1時間だったとしたら1年に相当し、月食の場合だと1時間が1ヶ月になります。

また、ウィリアム・リリーは、どの星座のどのデーク(1の星座をさらに3つに分けたもの)で起こるか大切と言っていて、今回月食が起こる牡羊座の第2デークは疫病の象徴らしい。


疫病ですか。うーんまさにタイムリーですね、エボラ出血熱。

リリーの解釈に従えば、今回の皆既月食は全部で3時間くらいですね。ということは年始あたりまでの3ヶ月。起こる星座が牡羊座のど真ん中です。


伝統的な解釈では、牡羊座は国でいうとイングランドとドイツ。独立問題で話題となったスコットランドは蟹座ですね。日本は天秤座ですが、この月食、日本への影響はけっこう大きいと思うな。ホロスコープ上では天秤座からすると、牡羊座の地平線上に月食がスタートして欠けながら上ってくるんですよ。


今回、天王星も牡羊座にいるから月とコンジャンクションしていますしね。ふだんなら暗くてまず見つけられない天王星ですが、今回は月のごく近くにありますから、双眼鏡を使えば見つけられるでしょう。つまりそれだけ天王星の象意も発動しやすい。


それにスクエアで冥王星が絡んでいるから、残念ながらあまり良いイメージはないね。満月を刺激して足元が揺らぐような感じがします。ハウスは第7ハウスだから外交面だね。


確かにナショナリスティックな感じは漂いますね。月は民衆を表し、あるいはいのちの自然なリズムを司りますが、そこに天王星という変化や変異を誘発する強い刺激が加わり、興奮ないし覚醒モードとなる。更に冥王星という根本的な変化やパワーゲームの象徴が絡んでいます。


とはいえ、木星(獅子座)、火星(射手座)、天王星(牡羊座)で火のグランドトラインがきれいに出ているから、明るい感じもします。


天王星との合や冥王星のスクエアと、グランドトラインが拮抗している感じでしょうか。あるいは逆に、グランドトラインを火の、つまり動機における停滞とみて、月と天王星や冥王星の組み合わせがそれを打ち破ろうとする試みという見方もできますね。

いずれにせよ、2012年から話題のカーディナルクライマックスが今回の月食で再び注目されてはきていますが、確かにこのグランドトラインと拮抗することで、すぐにわかりやすい変化としては出ないような感じもしますね…。

2012年からの天王星と冥王星のスクエアは、2015年まで続きます。来年の春先に形成される正確なスクエアが7回めで最後ですが、ちょうどその頃にもまた皆既月食があるんですよね。今回のと併せて、これから数年の時代を象徴する何かが出てくる時期かもしれないませんね。


ところで。この皆既月食で影響を受けやすい星座というと、まさに牡羊座なんだけど、僕の月星座がドンピシャなんだよね。でもバースチャートと日食や月食のコンジャンクションっていいらしいね(笑) 人生、開けるらしい!


まだ開きたいんですか(笑)

グランドトラインをとってるアスペクト上に、カイトという四角形(西洋凧に似た形)ができています。このカイトの先端が牡羊座になりますが、イメージとしては、風に吹かれてピュッと動かされる感じ。変化の流れに身を任せておけばいいんじゃないかと思います。無理難題をつきつけられてどうしようもない状況に陥るというわけではない。あ、そっちのほうに動いていくんだ〜という感じでしょうか。

逆に言うと牡羊座の反対側に位置する天秤座はカイトの手元のほうですから、ハンドリングをしなくちゃいけない側です。だから、わかりやすい変化を実感しやすいのは天秤座かもしれませんね。


月は民衆で、天王星がそこに絡むということは、大きい組織にまかせておけない、自分たちで色々なことに対してもっと自衛していこうという機運が高まるかもしれないかな。

個人レベルでは、天王星が刺激されるから、自立心を持つとか、独立心を持つとかがキーワードな感じがしますね。


月と天王星が重なると、身近な存在の突然の変化。国家レベルで言えば、例えばこないだのスコットランドのような独立気運が、感染病のように広がっていくとか……。

あるいは月は女性を表すので、女性の台頭が話題になったりするのかなあ。少し違う角度から見ると、牡羊座の前半が終わるところでの月食だから、これからは勢いや衝動だけでやみくもに動いてもダメで、腰を据えてやっていかないと、っていうムードへの変化と刷新とも言えそうです。これは自立する側の心理ですね。


いろいろなことを考えてしまうね。いずれにせよ、日本での観測条件のいい今回の皆既月食。リアルの星を楽しむ良い機会だと思うので、たまには夜空を見上げてみてほしいなって思います。八ヶ岳で皆さんと会うのも楽しみにしています。


皆既月食ツアーについてはこちらから
http://ryuji.tv/campaign/travel2014vol01/index.php







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シュガー プロフィール

Sugar(シュガー)
1983年生まれ。サラリーマンを経て、占い師。現在、個人鑑定・講座・執筆活動中。
鏡リュウジとの最初の出会いは、「ユリイカ」に掲載されていたシュタイナー研究で著名な美学者・高橋巌氏へのインタビュー。この時に覚えた違和感が、占星術へハマるきっかけに。慶応大哲学科卒。男性占い師ユニットNOTFORSALEメンバー。

●特技はどこでもすぐ寝ること
●ソウルフードは中本の冷やし味噌ラーメン

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