鏡リュウジ公式サイト BETWEEN THE WORLDS

上なるモノは下なるモノのごとく、下なるモノは上なるモノのごとく。



「オカルト」とは
そもそも「隠されたもの」という意味のラテン語。本コーナーでは、鏡リュウジが気になる「オカルト」的なことをお題に選んで掘り下げていきます。

オカ研File No.43 『世界不思議地図』著者佐藤健寿氏をお迎えして1
2017/6/15

-----------------------------------------
『世界不思議地図』著者佐藤健寿氏をお迎えして【1】
  佐藤 健寿×鏡リュウジ
-----------------------------------------


今日は新刊『世界不思議地図』を出されたばかりの写真家の佐藤健寿さんにいらしていただきました。佐藤さんといえば、世界を旅して撮影された『奇界遺産』という豪華写真集で著名ですが、最近は、テレビ『クレイジー・ジャーニー』でもご活躍ですね。



『世界不思議地図』佐藤健寿著(朝日新聞出版)定価:3,672円





もくじを眺めてるだけでオカルト好きならワクワクしてきそうです(鏡)



この「はじめに」に書かれている視点は、まさにこの「オカ研」のキャッチコピーである「between the world」です(鏡)


今日はぜひ、オカルトでクレイジーな話しを伺いたいと思います。たしか、佐藤さんとは『TRANSIT』という旅雑誌のイベントでご一緒したのが最初ですよね。それにしても、なんでまたこの不思議な世界へ足を踏み入れたんですか?


佐藤
絵が好きで美大にいったんですが、そこで写真や映像をやり、卒業後、アメリカに留学しました。撮影テーマを探していたとき、昔のUFO番組でやっていたエリア51という場所に行って写真を撮ってみたら、思いのほか面白かったのが最初です。エリア51は、ロズウェルほど有名ではないですが、ネバダ州にある空軍の区画の名前ですね。


でも、エリア51は、何と言っても空軍エリアですから、中には入れないですよね?



たしかに見事に何もないのが売りといえそうな、「エリア51」ですね(鏡)


佐藤
はい、その入れない様子を撮ったんです。その場所自体は何もありません。何もないんだけど、逸話だけはいくらでもあるというある意味最もオカルト的な場所。それに風景も砂漠に囲まれていて、アメリカの“変なもの”が凝縮されている感じがするんです。アメリカでエリア51というと、JFKの次に出てくるぐらい、いわゆる陰謀の代名詞になっているんですよ。



たしか、そのエリア51の中でUFO研究をしている、という都市伝説的な話が一般化してしまっているということでしたか。



佐藤
はい、そうです。アメリカでは、映画やドラマでも「エリア51じゃあるまいし」という言い回しをするくらい、あり得ない話の代名詞になっているんですよ。そういう素っ頓狂なものが凝縮されていて面白いんです。

面白かったから、翌年は、南米に行ってみました。子どもの頃に読んだ落合信彦の本で、ヒトラーが逃亡した場所が南米にあるというオカルト話しがすごく印象的だったんです。それで、落合信彦が行った場所を辿ってみました。あとはナスカの地上絵とか、オーパーツなんかを探しにも行って……。



その時に写真も撮っていたんですね。


佐藤
はい、写真をFlickrというネットの写真共有サイトに発表していたら、その中のエリア51の項目を作っているアメリカ人に写真を使わせてもらいたいと言われて、今も世界中のエリア51の項目で僕の写真が使われてます。

今でこそ、写真を撮ってネットにあげるというのは当たり前になってますけど、当時、そういうエリア51のようなものをきちんと撮っている人は意外に少ないということがわかったんです。だから、これはちゃんと撮ったら面白いと思って、また南米行ったり、雪男を探しにヒマラヤに行ってみたりしていました。それが、2000年代前半の頃ですね。



面白いものを撮りに行ってたまたま、そういう世界に出会ったのか、あるいは、子どものころから「ムー」とか読んでいてそういう世界が好きだったんですか?


佐藤
僕が子供の頃はオカルトブーム真っ盛りでした。テレビでも矢追純一さんのUFOやノストラダムスの予言の番組もやっていました。そういうテレビを普通に見ていて、もちろん、『ムー』も読んでいました。自分自身は特に語ることは何もないというぐらい平凡な家庭に育ち、霊感が強くて子どものころに何かを目撃したとか、そういう経験があるわけでもなんでもありません。普通の家庭に普通に育ったから普通ではないものに憧れて今、こういうことをやっているのかな、とも思います。




それから、メディアとか出版に繋がるきっかけはどこにあったんですか?



佐藤
大学を卒業する90年代終わりは、ネットが広がってきた時代です。美大の映像学科にいたので、割とパソコンは得意で、自分でプログラミングしてネットメディアみたいなものもやっていたんです。コンテンツとして、海外の奇妙なニュースを日本で紹介するというサイトを始めたら、今でこそそういうサイトはたくさんありますけど、当時は他にまったくなかったので、多いときで1日数十万PVとかあって、個人サイトランキングでもよく1位になってましたね。そのサイトをやっていたら出版の話がきたんです。ただ、僕はいわゆる流行りのブログ本みたいな本は作りたくなかったので、世界の奇妙な地を巡る旅行記みたいな本を初めて出しました。


わあ、旅人だ。これまで行かれた国は何カ国くらい?

佐藤
100ちょっとだと思います。


世界196カ国ですよね、今。半分以上は行っていることになる!すごいですね。

(つづく)

ー 他コンテンツ紹介 ー

佐藤健寿(さとう けんじ) プロフィール

武蔵野美術大学卒。フォトグラファー。世界各地の“奇妙なもの”を対象に、博物学的・美学的視点から撮影・執筆。写真集『奇界遺産』『奇界遺産2』(エクスナレッジ)は異例のベストセラーに。著書に『世界の廃墟』(飛鳥新社)、『空飛ぶ円盤が墜落した町へ』『ヒマラヤに雪男を探す』『諸星大二郎 マッドメンの世界』(河出書房新社)など。近刊は米デジタルグローブ社と共同制作した、日本初の人工衛星写真集『SATELLITE』(朝日新聞出版社)、『奇界紀行』(角川学芸出版)、『TRANSIT 佐藤健寿特別編集号?美しき世界の不思議?』(講談社)など。NHKラジオ第1「ラジオアドベンチャー奇界遺産」、テレビ朝日「タモリ倶楽部」、TBS系「クレイジージャーニー」、NHK「ニッポンのジレンマ」ほかテレビ・ラジオ・雑誌への出演歴多数。トヨタ・エスティマの「Sense of Wonder」キャンペーン監修など幅広く活動。


http://kikai.org
鏡リュウジ占星術

鏡リュウジ占星術TOP
鏡リュウジ占星術公式スマートフォンサイト
鏡リュウジiPhoneアプリ
鏡リュウジ占星術携帯サイト


鏡リュウジ夜間飛行