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上なるモノは下なるモノのごとく、下なるモノは上なるモノのごとく。



「オカルト」とは
そもそも「隠されたもの」という意味のラテン語。本コーナーでは、鏡リュウジが気になる「オカルト」的なことをお題に選んで掘り下げていきます。

オカ研File No.45 辛酸なめ子さんと「魂活」を語ります 1
2018/1/31

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辛酸なめ子さんと「魂活」を語ります【1】
  辛酸なめ子×鏡リュウジ
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辛酸さんは、さまざまなジャンルのエッセイ漫画で大人気ですけれど、とくに僕との接点といえばやはりオカルトやスピリチュアルといったことですよね。実際に、さまざまな方にお会いになっていますが、不思議な世界は小さい頃から好きだったんですか?

辛酸
そうですね、子どもの頃はちょうど心霊ブームがきていました。「あなたの知らない世界」とか、そういうテレビをよく見てましたね。父もそういう不思議な世界が好きだったので、その影響もあったと思います。結局、教師になったんですが、不思議な世界の本も家にたくさんありました。


懐かしいですね。70年代から80年代でしょうか、あのころは心霊番組が今よりたくさんありましたね。

辛酸
住んでいた実家で、夜中に目をあけると色んな色の火の玉が飛び交っていたりしたことも。その時は、寝る前に見た残像かもしれないと思っていたので、そこまで怖くはなかったですが、今思えば何だったんだろうって思います。


ええ!!ご自身でそういう体験もあるんですか。現象自体にはもっとシニカルというか、引いた目線で接しておられるのかと思っていましたよ。

では、心霊ものからスタートしてどんな方面のオカルトに興味を持っていかれたんですか?

辛酸
高校時代にはカスタネダや中沢新一さんの本を読んで、ドンファンとか聖人に会ってみたいって思うようになり、チベット密教の世界にも憧れてました。

美大ではグラフィックデザインを専攻していたんですが、当時は横尾忠則さんに憧れて、横尾さんの作品を見に行ったりしていました。


ムーの世界は横尾さんの影響も受けていそうですね。「ムー」の表紙って、横尾さんの作品と近いかんじですものね。

辛酸
横尾さんには毎月、献本で届いていると聞いたことがあります。


漫画デビューのきっかけは何か特別にあったんですか?

辛酸
漫画家のデビューは1993〜1994年です。フロッピーに作品をいれてフロッピーマガジンというのを売ってました。当時、ハイパーカードというソフトと、マクロメディアディレクターというソフトの2つがあって、それでアニメやゲームを作ることができたんですよ。フロッピー文化というのがあったんです。

まわりにはフロッピーを出しながら、いつかはCD-ROMを出したいという夢を持っている人が大勢いましたね。


フロッピーというと、テキストをいれるしかないと思ってました(笑)でも、もう、すっかり見かけなくなりましたね。

エッセイ漫画というか、辛酸さんならではの世界を築かれてますよね。独自の視点にハッとさせられてくすっと笑ってしまいます。

オカルト寄りの作品の最初はどういうのだったんですか?

辛酸
初期の頃のスピリチュアル展示市に、ニセ皇族がきたときにレポートしたり……。


あー! ありましたね、そういう事件(笑)

辛酸
奥さんが菊の紋章が入った包装紙を持っていてみんなに見せてました(笑)

そういう不思議なイベントが好きでしたね。記憶が曖昧なのですが、十数年前からですかね、開運とか、スピリチュアル系の本を出すようになったのは。


スピリチュアル系というのはお仕事の中の柱になってきてるんですね。

辛酸
まさに、自分の魂が求めているのか、つい、仕事と関係なくてもそういう講演会があると行ってしまいます。本を読むのも好きですし。

もうかれこれ、スピリチュアル界隈を10年以上見ていますが、浮き沈みを感じることもけっこうありますね。

芸能人で洗脳スキャンダルがあった直後とかはイベントの数も減りますし、それで羽生結弦のチャクラ仙人で盛り上がってちょっと持ち直したり。最近は脱税チャネラーが出てきたりも。しかも、脱税の理由というのが、老後が心配だったかららしいです。



あはは。

辛酸
わたしの周りのスピリチュアル・カウンセラーも老後が心配だなんて本物じゃないと皆、言ってました(笑)。その人がやっていたログを見たんですが、何でも答えてくれていたようですね。FXはどの銘柄いい?ってきくと答えてくれるのもあれば、私の松果体の状態はどうですか、と聞けば答えてくれる。何でも明解に答えるんです。カウンセリングをうけている人に特別感を抱かせるようなんですよ。一回45,000円でやっていたようです。

スピリチュアルブームがあったかと思うと、こういう信用を落とすようなことがあって残念です。


たしか、スピリチュアル以外だと、皇室ファンだったり、アイドルにもお詳しいですよね?なんというのか、我々一般人とは違う、境界を越えた存在がお好きなんでしょうか。

辛酸
違う次元のものに引かれてしまうかもしれませんね。セレブもそうですし、心霊現象もまさにそうですね。


エクストラオーディナリー(extra-ordinary、普通を超えた)ものが好きなんですね。 

辛酸
自分が庶民に生まれたのも、そういうものを崇める運命なのかもしれませんね。


次元の違うものと一般人を繋げる巫女的存在とも言えますよね。お顔立ちもそういう感じがします。

辛酸
この前、ヒーラーの方に過去世を見てもらったら、昔の日本の身分の高い人で尼になった人とか、外国の修道女とか、そういう処女率の高い職業だったようです。


辛酸さんは、僕もタロットで取材をしてくだった、近刊の『魂活道場』(学研)を見ればわかりますが、色んな人に前世を見てもらっていて、いろんなバリエーションがありますよね。

辛酸
そうなんですよ。だから何を信じていいかわからないところがあります。


ところで、根本的なことを伺ってしまいますが、前世があるということは信じているんでしょうか……?

(つづく)

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辛酸なめ子(しんさん なめこ) プロフィール

辛酸なめ子(しんさん なめこ)
東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家・コラムニスト。武蔵野美術短大大学部卒。スピリチュアルやオカルトの世界を巡り、霊的なマイレージを貯めている。『次元上昇日記』(幻冬舎)、『霊道紀行』(KADOKAWA)など著書多数。

『魂活道場』辛酸なめ子著
http://amzn.asia/esRvkA6
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